2005年07月20日
がじゅつ(莪朮)
[月経不順]
血分の疾病を治療する薬物を中国生薬では埋血薬といい、血分の疾病とは出血・いけつ(血の循環の悪い病気)・虚血などのことで、これらに対する治療は止血・活血・補血ですから、埋血薬も止血薬・活血薬・補血薬の3種類に分かれます。
義尤は血が滞っているときに血の巡りをよくする活血薬として主に用います。主成分は主としてシネオール、カンフェンなどを含む精油やサポニン配糖体、フラボン配糖体などです。薬理作用としては血の滞りをなくして血の流れを改善します。
煎液は、実験によると、家兎の腹腔内の血液・血塊の吸収を促進したと報告されています。血の滞りをなくして血の流れをよくするので臨床的には腹腔内腫瘤に対する常備薬といえそうです。
不消化物が胃腸内に残留しているとき義尤の健胃作用を利用します。このほか、血液の循環がわるいことによる月経痛・無月経などにで下腹部痛、精神が抑うつ、脈弦、下腹部の腫塊などの症状があるときには、四物湯に義尤を配合して使用します。例えば義尤散はその例です。
来歴
インドでは古代から薬用として用いられ、紀元700年代に欧州に伝えられました。芳香性の健胃作用、胆汁分泌促進作用などが知られています。日本では民間の健胃薬として知られ、これを主原料とした恵命我神散などの胃腸薬が市販されています。
効用・効果
(1)健胃、胃のもたれ
(2)月経不順による下肢部の痛み
(3)腹痛
2005年07月20日 14:46