2005年08月31日
ナツメ
原産地は明らかでなく中国とも南ヨーロッパともいわれる落葉小高木で、サネブトナツメや同属植物の成熟果実を採取し、一晩放置して日干しにし、一度蒸してから再び日干しにしたものを用います。
味は甘く、主成分は棗酸、タンニン酸、粘液質、タンパク質、脂肪、カルシウムなどで、ビタミンCの含有量も豊富です。
補気薬として全身の倦怠感・食欲不振・立ちくらみ・手足の無力感・息切れなど、低下した各器官の生理的な機能(気)を回復・促進し、体力を増強します。
生姜を一緒に用いることで生姜の刺激性を大棗で緩和し、しつこく消化されにくい大棗を食べたときのお腹の膨満感を生姜で減少させます。一緒に用いることで食欲が増し、消化がよくなる効用があります。
女性の更年期障害時のイライラやヒステリーなどの精神的情緒不安定のときには、大棗に甘草・浮小麦(ふしょうばく:未成熟小麦で水に浮くもの)・麦門冬(ばくもんどう:ジャノヒゲ・リュウノヒゲ)を配合すると、鎮静作用によって効果をあらわします。
作用が強い薬物(荒花、甘遂など)に大棗を配合すると消化機能に対する刺激が少なくなり、辛味・苦味の薬物では味を矯正し、薬性をやわらげます。
効用・効果
(1)胃腸機能を整えます。
(2)“甘をもって急を緩める”というように鎮痙作用があります。
(3)鎮静・利尿の作用もあります。
(4)薬性を和らげて、味を矯正する。
用い方
(1)胃や子宮ケイレンの痛み止めに甘草大棗湯(甘草5g、大棗6g、小麦20g)を水250mlを半分量まで煎じて1日3回に分けて服用します。
(2)5〜20gを用います。
注意すること
虫歯の疹痛・便秘・腹部の膨満感などの症状があるときは服用すべきではない。
別名:大棗(たいそう)
2005年08月31日 11:58